感染爆発に備えろ
mimifukuさんのブログから転載しました。
予想以上に実りの多い番組でしたということなので、このブログで紹介します。
感染爆発に対して少しだけ希望が持てますし、なによりも研究者の方々の執念を感じます。
詳しい内容はわかりませんが、ブログに記載されていたメモを下記に記載します。
*2008年9月10日現在の<鳥インフルエンザ>の感染。
・15カ国、387人発症、245人死亡。
・ただし、これは、あくまでも<鳥インフルエンザ>であり、
・人から人へと感染するものを<新型インフルエンザ>と言う。
*ウィルスの正体は。
・すべてのインフルエンザウィルスは、鴨(カモ)に由来する。
・鴨の持つインフルエンザ・ウィルスは、144通り。
・ウィルスの表面には、HAとNAの2種類の突起がある。
・HA=16通り、NA=9通り、の組み合わせ(16×9)。
・鴨の持つウィルスが、鶏、アヒル、七面鳥等に感染すると猛烈な毒性を持つ。
・鴨の持つウィルスが、豚に感染し、それが人の感染すると見られる(新型の感染予測)。
・北海道大学では、すでに144種類のウィルスの総べてを揃えている。
*過去の新型インフルエンザの大流行。
・1911年:スペイン風邪(H1N1)
〜日本では、約40万人、世界では、4000万人以上が死亡。
・1957年:アジア風邪 (H2N2)
・1968年:香港風邪 (H3N2)
*ワクチン。
・新しいワクチン
=経鼻ワクチン(直接鼻へワクチンを噴射し免疫力高めウィルスの進入を防ぐ=試作段階。)
*新薬。
・ダチョウの卵
=ダチョウは、ウィルスの抗体を卵の黄身に溜め込む習性があるので、抗体を作るためのウィルスを 注射し、新型インフルエンザウィルスの抗体を作る。
その後、人に応用するため抗体の分子構造から有効な部分を取り出す。
1羽のダチョウから半年間で8万人分の抗体を作り出すことができるとされる。
現時点では研究段階だが、ダチョウの抗体入りマスクは既に実用されている。
*空港での検疫。
・サーモ・グラフィの設置=体温検知による入国制限。
・レーザー光線と蛍光たんぱく質によるウィルス検知。
*番組のキーワード。
・季節性インフルエンザ(従来型)
・高病原性鳥インフルエンザ
・迫田義博准教授(北海道大学)
・長谷川秀樹さん(国立感染症研究所)
・塚本 康弘教授(京都府立大学)
・長谷川 慎講師(長浜バイオ大学)
<関連リンク:番組ダイジェスト>
新型インフルエンザ :H5N1
〜パンデミックの恐怖〜
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/f9c1c1a11f44d3736cd17446f03b4996
〜以下、NHKホーム・ページより転載。
「最悪の場合で、国内で64万人が死亡」と厚生労働省が試算する新型インフルエンザ。
新型インフルエンザになる可能性が最も高いと考えられるのが、H5N1型と呼ばれる“鳥インフルエンザウイルス”。
感染力や毒性が非常に強く、ヒトからヒトへ感染するウイルスに変異した場合に最悪のシナリオが予想されている。
いま世界中でこのウイルスをはじめとした新型インフルエンザウイルスの感染を回避するための方法についての研究が急がれている。
その一つが、新型ワクチンの開発だ。
ワクチンの接種はこれまで注射によるものが一般的だったが、それに代わるものとして注目されているのが鼻に吹き付ける“経鼻ワクチン”。
インフルエンザウイルスがヒトの体内でまず増殖を始めるのが鼻やのどの粘膜。
ここにワクチンを吹き付けて抗体を作ることで、ウイルスが体内に入り込む前に感染を抑えようというものだ。
国立感染症研究所では、免疫反応を活性化させる新たな物質を用いることで有効な経鼻ワクチンの開発、実用化をめざしている。
さらに、体内に侵入したウイルスの働きを抑える薬の開発も進んでいる。
京都府立大学ではダチョウがインフルエンザウイルスの抗体を卵黄に貯めこむ性質を利用して、短期間に大量の抗体薬を作り出す研究をしている。
この方法ではウイルスの種類を特定後、わずか二週間で薬として使うことができるようになるという。
国際空港などでは感染者を早期に確実に見つけられるような仕組み作りや、新たな分析装置の導入が進んでいる。新型インフルエンザの感染爆発を防ぐための最新研究に迫る。
【出演】 キャスター:安めぐみ
:山田賢治アナウンサー
専門家ゲスト:奥野良信(阪大微生物病研究会・観音寺研究所長)
コメンテーター:黒崎政男(東京女子大学教授)
<政府:行動計画>
政府は、2008年11月28日。
新型インフルエンザに対する国の対策の基本になる行動計画を全面改定した。
従来の計画より「ウイルスの国内侵入を防ぐのはほぼ不可能」との前提で、
(1)感染拡大を抑制して健康被害を最小限にとどめる。
(2)社会・経済を破綻に至らせない。
との目的を明確化した。
一般から意見聴取したうえで、年明けに正式決定する。
また厚生労働省の専門家会議などが策定した指針を格上げして10分野のガイドラインを新たにまとめた。
05年12月に策定された行動計画は、世界保健機関(WHO)が宣言する世界的な流行段階(フェーズ)で対策を分類していたが、新たに国内の状況に応じた5段階に整理し直した。
従前の大きな対策の一つだった「封じ込め」は、地域の完全封鎖が困難なため「蔓延(まんえん)防止」に改めた。
対策は各段階で、▽ワクチン▽医療▽社会・経済機能の維持など9項目。
医療では、国内発生早期には感染者全員を入院させる一方、感染拡大期には病床確保のため重症者以外は在宅療養に切り替える。
鳥インフルエンザウイルスから作ったプレパンデミック(大流行前)ワクチンを効果次第で未発生期から接種することや、タミフルなどの治療薬の備蓄量を人口の45%分に引き上げる方針も示した。
被害想定は変更せず、人口の25%が感染して致死率が中程度(0・53%)の場合、最大64万人が死亡、1日の入院患者は発生5週目に10万1000人に達し、社会人の4割が欠勤すると見込んだ。
■行動計画に示された主な対策■
(1)未発生期
・プレパンデミックワクチンの事前接種開始。
(2)海外発生期
・ワクチンの製造開始。
・外国人の入国制限、在外邦人の帰国支援。
・国際便の運航自粛。
(3)国内発生早期
・発熱外来で感染者を振り分け。
・感染者に対する入院勧告。
・感染者の家族らにタミフルの予防投与。
・外出自粛、一斉休校、企業の業務縮小。
(4)感染拡大期・まん延期・回復期
・全医療機関で感染者治療。
・感染者の入院を重症者に限定。
・タミフルの予防投与を原則見合わせ。
・遺体一時安置施設の確保。
(5)小康期
・外出自粛の解除や学校再開の検討。
<毎日新聞:2008年11月28日記事転載>
【関連記事】
<万能ワクチンのニュース>
新型インフルエンザを含め、あらゆるタイプのインフルエンザウイルスに効く可能性があるワクチンを厚生労働省の研究班が開発した。
すでに、マウスを使った動物実験で効果を確認している。
ただ、人間に接種した場合の副作用などを詳細に調べる必要があり、実際に実用化されるにしても数年はかかる見通し。
研究班は、国立感染症研究所と北海道大、埼玉医科大、化学メーカーの「日油」(東京都)。
1月27日(2009年)に感染研で行われた専門家の会合で中間発表が行われた。
現在使われているワクチンは、インフルエンザウイルスの表面にトゲのように突き出しているタンパク質を元に製造している。
ワクチンによって体内に作られた抗体がトゲ状のタンパク質を確認して増殖を防ぐ仕組み。
しかし、トゲ状のタンパク質は、毎年のように形が変異するため、そのたびにワクチンを製造し直す必要がある。
開発中のワクチンは、トゲ状のタンパク質に比べて変異しにくいウイルス内部のタンパク質に注目して製造された。
抗体が内部のタンパク質を確認すると細胞そのもののを攻撃し増殖を防ぐ。
製造されたワクチンは、今季流行している「Aソ連型」と「A香港型」、さらに新型インフルエンザに変容する可能性がある「H5N1型」の鳥インフルエンザの3種類に共通する内部タンパク質を元に作られた。
ワクチンをマウスに接種して、それぞれのインフルエンザウイルスを感染させたところ、ウイルスの増殖が防げたことが確認されたという。
マウスには人の遺伝子が入れられており、人にも効果が期待できるという。
研究班は今後、ワクチンメーカーを選定し、人間に接種した場合の安全性を確認後、実際に人を使った治験(臨床試験)を行うという。
(MSN産経ニュース/2009年1月28日:記事転載)
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